在職老齢年金 支給停止額シミュレーター

働きながら受給する老齢厚生年金の支給停止額を自動計算します。令和8年4月改正(令和7年法律第74号)により、年金が減額になる基準額が月51万円から65万円に引き上げ。基本月額(報酬比例部分÷12)と総報酬月額相当額(標準報酬月額+直近1年間の標準賞与÷12)で支給停止額を算出し、老齢基礎年金を含む受取総額を改正前後で並列比較します。

在職老齢年金 支給停止額 計算

ねんきん定期便やねんきんネットの「報酬比例部分」の額です。基礎年金・加給年金額・繰下げ加算額は含めません。

1か月50万円を上限とする標準賞与額の年間合計です。12で割って月相当額に加算されます。

在職老齢年金の支給停止額の計算方法

計算式(厚生年金保険法第46条・R8改正基準)

基本月額 = 老齢厚生年金(報酬比例部分)の年額 ÷ 12。総報酬月額相当額 = その月の標準報酬月額 + 直近1年間の標準賞与額の総額 ÷ 12。合計額が基準額を超えた場合、支給停止額 =(基本月額 + 総報酬月額相当額 − 基準額)÷ 2。合計額が基準額以下なら全額支給、支給停止額が基本月額以上なら全額支給停止(この場合加給年金額も停止)です。老齢基礎年金は全額支給されます。

月給別 支給停止額の早見表(R8改正後・基準額65万円)

賃金(月給+賞与月相当額)× 年金月額の支給停止額・受取総額マトリクス(老齢基礎年金月額70,608円込み・円)
賃金\年金月額10万円15万円20万円25万円
40万円全額支給全額支給全額支給全額支給
50万円全額支給全額支給2.5万円停止5万円停止
60万円2.5万円停止5万円停止7.5万円停止10万円停止
70万円7.5万円停止10万円停止12.5万円停止15万円停止
90万円全額停止全額停止全額停止全額停止

賃金+年金の合計が65万円以下なら全額支給。超えた場合、超過分の2分の1が年金から停止され、賃金と年金の合計収入が減ることはありません。改正前(51万円基準)と比べると、合計56万円のケースで月2.5万円の停止がゼロになるなど、受給できる層が大きく広がりました。

令和8年4月改正(基準額51万円→65万円)の背景

平均寿命・健康寿命の延伸で働き続けたい高齢者が増え、企業側でも人材確保・技能承継のニーズが高まったことを受け、令和7年年金制度改正法により基準額が引き上げられました。例えば月の賃金46万円・老齢厚生年金月10万円の人(合計56万円)は、改正前は2.5万円の支給停止でしたが、改正後は全額支給となり、年間で30万円の受給増になります。

よくある質問

なぜ働くと年金が支給停止されるのですか?

厚生年金に加入しながら老齢厚生年金(報酬比例部分)を受給していると、賃金(総報酬月額相当額)と年金(基本月額)の合計が基準額を超えた分の2分の1が年金から支給停止されます。これは「現役世代は年金制度を支える側に回る」という考え方に基づく調整です。なお、1階部分の老齢基礎年金は全額支給され、支給停止の対象にはなりません。令和8年4月から基準額が51万円から65万円に引き上げられ、より多く働いても年金が減りにくくなりました。

総報酬月額相当額の計算方法は?賞与はどう扱われますか?

総報酬月額相当額 = その月の標準報酬月額 + その月以前の1年間の標準賞与額の総額 ÷ 12。賞与(ボーナス)も含めた1か月あたりの賃金水準で判定します。標準報酬月額は月給を50等級の等級表に当てはめた額で、賞与は1か月50万円を上限として算定された標準賞与額の1年分を12で割って加算します。毎月この計算が行われ、支給停止額は月単位で変動します。

基本月額に加給年金額は含まれますか?

含まれません。在職老齢年金の計算で使う基本月額は、加給年金額(65歳未満で配偶者や子を扶養している場合の上乗せ)・繰下げ加算額・経過的加算額を除いた老齢厚生年金(報酬比例部分)の月額です。ただし、老齢厚生年金(報酬比例部分)が全額支給停止されると加給年金額も支給停止されるため、本ツールは全額停止の判定も行います。

支給停止された年金は後でもらえますか?

在職老齢年金の支給停止分は、後から振替加算などの形で一部埋め戻しが行われる仕組み(支給停止調整額の後年への反映)がありますが、働いていない月の年金額が増える形での調整であり、停止された額がそのまま全額戻るわけではありません。年単位で見ると、働いて賃金と年金の合計を増やしても手取り収入が減ることはありませんが、生涯受給総額の観点では設計が必要です。年金を繰り下げ受給している場合も、繰下げ加算額は支給停止計算の対象外です。

60〜64歳の特別支給の老齢厚生年金の場合は?

60〜64歳で受給する特別支給の老齢厚生年金(在職老齢年金)も同じ基準額(令和8年4月以降65万円)で調整されますが、経過措置の対象期間や支給停止の計算に28万円基準が絡むケースなど、詳細な計算が複雑になる場合があります。本ツールは老齢厚生年金(報酬比例部分)の本支給を対象とした標準的な計算式で試算しており、厳密な受給額は年金事務所またはねんきんネットでご確認ください。

ご利用上の注意(免責事項)

  • 本ツールは老齢厚生年金(報酬比例部分)の本支給を対象とした概算シミュレーションです。60〜64歳の特別支給の経過措置、共済組合からの年金(職域加算部分の全額停止)、厚生年金基金の減額、複数の年金受給時の按分は反映していません。
  • 支給停止額は月単位で計算され、標準報酬月額の等級判定や賞与の標準報酬額への反映(1か月50万円上限)により実際の額と差が出ることがあります。
  • 正式な受給額は、日本年金機構のねんきんネットまたは最寄りの年金事務所でご確認ください。

品質管理の方針

  • 支給停止額の計算式は厚生年金保険法第46条に基づき、日本年金機構の公式計算例(賃金月46万円・年金月10万円 → R8改正後は全額支給)をテストに組み込んで検証しています。
  • 基準額は令和8年4月以降65万円(令和7年法律第74号)、改正前51万円(令和7年度)の2水準で並列計算しています。
  • 老齢基礎年金の満額は令和8年度847,296円(月額70,608円・480か月納付)で、当サイト「年金支給額計算」と同一のパラメータです(最終確認:2026年10月)。

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