計算条件

(下限:86,070円 上限:494,700円)
(通勤手当等含む)

適用基準

賃金月額上限額 494,700円
賃金月額下限額 86,070円
支給限度額 376,750円
最低支給額 2,295円

計算式

  1. 賃金低下率 = [(60歳時賃金 - 60歳以降賃金) / 60歳時賃金] × 100%
  2. 支給率 = (-183 × 低下率 + 13,725 ) / 280 × (100 / 低下率)
  3. 支給額 = 60歳以降賃金 × 支給率(但し、最低支給額以上・支給限度額以下)
  4. 収入合計 = 60歳以降賃金 + 支給額

正確な年齢計算が必要な方は、こちらの【年齢計算ツール】もご活用ください。

※ 支給条件:

  • 雇用保険被保険者期間5年以上
  • 60歳以上65歳未満の被保険者
  • 60歳以降賃金が60歳時賃金の75%未満

※ 本ツールの利用による一切の損害について責任を負いません。

【高年齢雇用継続給付金早見表(令和5年8月1日〜令和6年7月31日)】
60歳以降
各月の賃金
60歳到達時の賃金月額(みなし賃金日額×30日分)
486,300円以上 450,000円 400,000円 350,000円 300,000円 250,000円 200,000円 150,000円
340,00016,1500000000
330,00022,7044,917000000
320,00029,24811,456000000
310,00035,73417,980000000
300,00042,30024,510000000
290,00043,50031,0596,52500000
280,00042,00037,57613,07600000
270,00040,50040,50019,60200000
260,00039,00039,00026,13000000
250,00037,50037,50032,6758,1750000
240,00036,00036,00036,00014,6880000
230,00034,50034,50034,50021,2290000
220,00033,00033,00033,00027,7643,278000
210,00031,50031,50031,50031,5009,807000
200,00030,00030,00030,00030,00016,340000
190,00028,50028,50028,50028,50022,876000
180,00027,00027,00027,00027,00027,0004,89600
170,00025,50025,50025,50025,50025,50011,44100
160,00024,00024,00024,00024,00024,00017,96800
150,00022,50022,50022,50022,50022,50022,50000
140,00021,00021,00021,00021,00021,00021,0006,5380
130,00019,50019,50019,50019,50019,50019,50013,0650
120,00018,00018,00018,00018,00018,00018,00018,0000
令和7年3月31日以前に受給資格の要件を満たした方
低下率 支給率 低下率 支給率
75.00%以上0.00%68.00%6.73%
74.50%0.44%67.50%7.26%
74.00%0.88%67.00%7.80%
73.50%1.33%66.50%8.35%
73.00%1.79%66.00%8.91%
72.50%2.25%65.50%9.48%
72.00%2.72%65.00%10.05%
71.50%3.20%64.50%10.64%
71.00%3.68%64.00%11.23%
70.50%4.17%63.50%11.84%
70.00%4.67%63.00%12.45%
69.50%5.17%62.50%13.07%
69.00%5.68%62.00%13.70%
68.50%6.20%61.50%14.35%
61.00%以下15.00%

高年齢雇用継続基本給付金の概要と申請手続き

制度の目的

高年齢雇用継続基本給付金は、平成7年4月に創設された雇用保険法(第61条~第61条の3)に基づく制度です。65歳未満の高年齢者が意欲と能力に応じた雇用継続を図ることを目的とし、60歳到達時の賃金から75%未満に低下した労働者を支援します。

支給対象者

次の要件をすべて満たす必要があります(令和2年8月時点):

  1. 年齢要件:60歳以上65歳未満の一般被保険者
  2. 被保険者期間:通算5年以上(離職後1年以内の再就職期間を含む)
  3. 賃金要件:
    • 60歳到達時の賃金月額の75%未満に低下
    • 支給対象月の賃金が365,114円未満
    • 支給額が2,059円以上

賃金月額の算定方法

60歳到達時点の直近6ヶ月間の「完全賃金月」を基に計算:

  • 完全賃金月の条件:11日以上勤務かつ80時間以上労働した月
  • 上限額:479,100円
  • 下限額:77,220円

支給額計算式

低下率 支給率 計算例(30万円→18万円)
61%未満 15% 18万円×15%=27,000円
61-75% 逓減率適用 20万円×8.17%=16,340円

支給限度額(365,114円)と最低支給額(2,059円)が適用されます。

申請手続きフロー

  1. 初回申請:

    • 必要書類:賃金証明書・受給資格確認票
    • 提出期限:最初の支給対象月から4ヶ月以内
    • 提出先:事業所管轄のハローワーク
  2. 継続申請:

    • 奇数月/偶数月指定制(ハローワークが指定)
    • 2ヶ月分をまとめて申請可能
  3. 必要添付書類:

    • 賃金台帳写し
    • 年齢確認書類(運転免許証等)
    • 雇用契約書写し

注意事項

  • 併給調整:特別支給の老齢厚生年金と併給する場合、年金が一部減額
  • 不正受給:3倍返還義務と刑事罰の対象
  • 延長申請:疾病等やむを得ない事情で1年超の空白期間が生じた場合、最大3年間延長可能

企業向けポイント

  1. 60歳到達時の事前登録推奨(申請漏れ防止)
  2. 賃金控除事由の明確な記録管理
  3. ハローワークとの連携強化

本制度は雇用保険法第61条の2に基づき実施されています。詳細な要件確認は最寄りのハローワーク(までお問い合わせください。

高年齢雇用継続基本給付金に関する詳細は、 ハローワークインターネットサービス(厚生労働省) のページでご確認いただけます。

(注)数値は令和2年8月1日改正時点のものです。最新情報は厚生労働省HPでご確認ください。

高齢者雇用状況報告書、給付金申請

高齢者雇用状況報告書[word]

高齢雇用継続給付金申請[word]


以下に高年齢雇用継続給付の重要ポイントをまとめたQAを整理します。

Q1. 受給資格の条件は?

A.
2種類の給付金に分かれます:

  1. 基本給付金
     ・60歳以上65歳未満の被保険者
     ・被保険者期間が通算5年以上
     ・60歳時の賃金の75%未満に低下

  2. 再就職給付金
     ・基本手当受給後に60歳以降に再就職
     ・再就職後の賃金が基本手当日額×30の75%未満
     ・支給残日数100日以上
     ・1年以上の安定した雇用


Q2. 支給対象期間の範囲は?

A.

  • 基本給付金:60歳到達月~65歳到達月
  • 再就職給付金:
     ・支給残日数200日以上→再就職後2年間
     ・100~200日未満→1年間
    (※いずれも65歳到達月まで)

Q3. 支給額の計算方法は?

A.
60歳時賃金月額と比較し、低下率に応じて算出:

  • 計算式:
     支給額 = 対象月賃金 × 支給率(低下率に応じ6~15%)
  • 例:
     60歳時月額30万円 → 対象月20万円(低下率66.67%)
     →支給額16,340円

Q4. 申請手続きの方法は?

A.

  • 必要書類:
     ・賃金証明書
     ・身分証明書(運転免許証等)
     ・賃金台帳/出勤簿
  • 申請先:事業主経由が原則(本人直接も可)
  • 初回申請時:ハローワークへ必要書類提出

Q5. 注意すべき併給制限は?

A.

  • 再就職手当:再就職給付金と併給不可(選択必要)
  • 育児/介護休業給付:
     →月全体で休業した場合は支給対象外
  • 在職老齢年金:一部支給停止の可能性あり

Q6. 年齢計算の基準日は?

A.

  • 60歳到達日:誕生日の前日
     例:10月12日生まれ → 到達日は10月11日

Q7. 通勤手当の記載方法

A.
定期券代を分割計算:
 例:80,000円(6ヶ月分)→5ヶ月に13,333円、最終月13,335円


Q8. 異動時の期間通算条件

A.

  • 離職後1年以内に再就職 → 前職期間を通算可能
  • 雇用保険受給した場合 → 前職期間は通算不可

引用元

高年齢雇用継続給付Q&A(厚生労働省関連資料)


ポイントを絞り、実務で必要な情報を簡潔にまとめました。申請手続きや計算例を具体的に記載することで実用性を高めています。